都市対抗野球大会九州地区予選(社会人野球)の第一代表・第二代表を予想してみた 2018年度版
皆様、お久しぶりです。前回の記事投稿から早くも二ヶ月経とうとしていますが、久々に更新します。今年度も九州より新谷くんです。引っ越しやれ*1日々の行事に追われていましたが、また記事投稿を再開していこうかと思います。
(写真) 今年の都市対抗野球九州地区予選の会場となる北九州市民球場*2(撮影:新谷くん)
さて、今年度もいよいよ都市対抗野球の予選が始まり、各地区で予選大会が行われております。
そして、今週の金曜日より九州地区でも予選大会がはじまり、熱戦が繰り広げられることが予想されます。
今年の舞台は福岡県北九州市、会場は北九州市民球場*3・北九州私立大谷球場*4の2球場。
5/25(金)〜5/31(木)の7日間、どのような戦いが繰り広げられるでしょうか。今回は、九州地区のチーム紹介も含めて、第一代表・第二代表のチームを予想してみようかと思います。
トーナメント表およびチーム紹介
まずは今年度の都市対抗大会九州地区予選のトーナメント表を見てみましょう。
http://www.jaba.or.jp/taikai/2018/toshitaikou/kyusyu_2.xls
トーナメント表をご覧になれば分かりますが、社会人野球の特徴として挙げられる敗者復活戦*5があります。
各地区の予選大会でほぼ共通することですが、一回敗退したらそこで終了…という訳ではなく、敗退したチームは「敗者復活トーナメント」のやぐらに入れられることになります。
一回戦敗退のチームでもそこから第二代表・第三代表…と全国大会(都市対抗野球大会)に行けるチャンスがあるのです。
なお、九州地区は全国大会での成績が芳しくない状態が続き、都市対抗野球大会へ進めるチーム枠が、3チーム→2チームと減らされました…*6。
すなわち、最悪でも敗退は一回しか許されず、各チームに厳しい条件が課せられたということです。そのような茨の道を抜けるのはどのチームでしょうか?
九州地区優勝候補としてまず一番最初に挙げられるチームだと思います。九州地区では最も投手陣の層が厚く、野手陣もバランスの取れたチームでしょう。
《注目選手》
(投手)
19 井上翔夢(いのうえとむ) *7
ここ数年エースとして登板している投手 無尽蔵のスタミナと切れ味がある変化球が持ち味
17 吉田奈緒貴(よしだなおき) *8
怪我に悩まされてきた投手だが昨年度より復活 安定したフォームと伸びのある直球 個人的には井上と同等の力
14 佐々武司(ささたけし((JR佐々になりつつある))
昨年度よりエースとして台頭 昨年度の日本選手権では一回戦敗退も先発として登場し堂々たる投球を見せた
20 濱野雅慎(はまのまさみつ)
JR九州に長期間在籍するベテラン等投手 近年では中継ぎで登板しチームを支える
29 占部雄太(うらべゆうた)
今年度よりクラブチーム(福岡オーシャンズ9((コーチに元プロ野球カズ山本氏が在籍)))より移籍 ルーキーとして個人的に期待している投手
(野手)
23 佐野洋樹(さのひろき) ((アゴにイタリアという異名を持つ))
昨年度より正捕手の座を奪われたものの打撃が魅力のスタメンメンバー 若手選手で個人的に一番応援している選手
30 岩切貴弘(いわきりたかひろ)
大きな体から出される豪快なスイングが魅力的 最近は外野から内野にコンバートされるも守備に不安が((本当心臓に悪いのである))
8 犬塚慶(いぬづかけい)
九州共立大出身の選手 オールマイティな選手でどの打順を任せることができる
28 東向誠(ひがしむかいまこと)((イワシフライと言った奴ちょっと表に出ろ))
中軸を担う中堅選手 過去に首位打者として表彰された実績もある選手
現JR監督の野中憲二(のなかけんじ)氏は若手主体のチームを作ることを目標に掲げていましたが、現段階では年齢層が程よく散らばっているチームという印象です。全盛期と比較すると劣る部分もありますが、まだまだ強さは顕在かと思います。
こちらも九州地区優勝候補として挙げられるチームです。近年では都市対抗野球大会・日本選手権大会と出場する機会が多く地力をつけています。今年のJABAスポニチ大会で準優勝という結果も残したように、九州王者・JR九州より上回る力を持っているといっても過言ではないかもしれません。
《注目選手》
(投手)
13 荒西祐大(あらにしゆうだい) ((AWB JABA選抜では大車輪の活躍!))
Honda熊本のエース アンダースローから放たれる150km/h前後の直球と多彩な変化球は脅威
19 片山推貴(かたやまゆうき)
今年よりHonda鈴鹿(三重県)((感動呼ぶのは片山片山))より移籍 荒西投手と二枚看板でチームを背負える逸材的投手
(野手)
10 熊丸武志(くままるたけし)
Honda熊本の4番を担う選手 年齢は30半ばだが打撃が魅力的なチームの支柱的存在
22 浜岡直人(はまおかなおと) ((三児のパパ))
正捕手として活躍 投手陣を支えながら豪快な打撃を見せる亜細亜大学出身の大砲
1 長池城磨(ながいけじょうま)
九州産業大学出身の選手 打席前には大きな声で挨拶((観客席に座っていても良く聞こえる声である)) 気持ちのよい打撃と幅広く守れる守備が魅力
他にも投手陣はJABA九州大会でMVPを獲得した隈部智也(くまめともや)投手・菊江龍(きくえりゅう)投手、稲垣翔太(いながきしょうた)内野手・川嶋克弥(かわしまかつや)内野手、北村優(きたむらゆう)外野手など、戦力となる選手が多いのが特徴です。
創部6年目を迎える今年度時点で都市対抗野球大会に出場するほどの力を備えたチーム。若手投手陣の成長が鍵となると個人的には思います。
《注目選手》
(投手)
11 村田健(むらたけん) 投手
14 山田義貴(やまだよしき) 投手
17 花城直(はなしろちょく) 投手
(野手)
6 原田拓也(はらだたくや) 内野手
10 大城昌士(おおしろまさし) 内野手
2 米澤健太郎(よねざわけんたろう) 内野手
9 竹松瑞輝(たけまつみずき) 外野手
24 永利拓也(ながとしたくや) 外野手
27 山下翼(やましたつばさ) 外野手
今年度より監督が香田誉士史(こうだよしふみ)氏に交代、また硬式野球部用の新たな球場(SGマリンフィールド東浜((是非現地に行きブログ記事としてとりあげたい)))が完成するなど、飛躍が期待されるチームです。個人的には上記の3投手が全国レベルの力を持てば優勝候補として挙げられるチームだと個人的には思います
昨年度の日本選手権九州地区予選大会では優勝、日本選手権一回戦では敗戦するも日本通運(埼玉県)に善戦。今年も都市対抗野球大会へ駒を進める可能性があるチーム。
昨年度までは谷川昌希(たにがわまさき)投手((阪神タイガースのエースに育ってほしい))という絶対的エースが存在しており昨年度の都市対抗野球大会でに出場するも、今年度のエースがまだ十分に育っていない状態。
昨年度の日本選手権九州地区予選でHonda熊本相手に投げ勝った白幡惇(しらはたじゅん)投手、新人の本田建都(ほんだけんと)投手、谷川文仁(たにがわふみひと)投手、加藤大貴((元プロ野球選手加藤伸一氏の息子))かとうだいき)投手らをチームの支柱的存在、林祥隆*9(はやしよしたか)捕手がどうリードしていくかが鍵となる。
また、打撃陣であるが、オールラウンダー隈本高晟(くまもとたかまさ)内野手や都市対抗野球大会で本塁打を放った八坂健司(やさかけんじ)外野手などの選手が揃い地力はあるので、投打がうまく噛み合えば、今年も全国大会へと駒を進める可能性があるチーム。
こちらも投手陣野手陣と確実に力をつけているチーム。林健太(はやしけんた)投手や黒木隆司(くろきりゅうじ)投手などを中心とした投手陣、4番を担う堤喜昭(つつみよしあき)内野手を中心とした野手陣。今年はどこまで進めるかに着目。
各試合の勝敗予想ならびに代表予想
さて、第一代表・第二代表の候補チームを挙げさせて頂きましたが、ここからは全日程の予想をしていきたいと思います。 ※敗者復活戦は(第二)と表記
(1日目)
JR九州(北九州市) ◯ × 鮮ど市場ゴールデンラークス(熊本市)
沖データコンピュータ教育学院(福岡市) ◯ × エナジック(名護市)
ビッグ開発ベースボールクラブ(那覇市) × ◯ 宮崎梅田学園(宮崎市)
新日鐵住金大分(大分市) ◯ × 苅田ビクトリーズ(苅田町)
(2日目)
西部ガス(福岡市) × ◯ JR九州
沖データコンピュータ教育学院 × ◯ 沖縄電力(浦添市)
九州三菱自動車(福岡市) × ◯ 宮崎梅田学園
新日鐵住金大分 × ◯ Honda熊本(大津町)
(3日目)
(第二) 鮮ど市場ゴールデンラークス × ◯ 九州三菱自動車
(第二) エナジック ◯ × 新日鐵住金大分
(第二) ビッグ開発ベースボールクラブ × ◯ 西部ガス
(第二) 苅田ビクトリーズ × ◯ 沖データコンピュータ教育学院
(4日目)
JR九州 ◯ × 沖縄電力
宮崎梅田学園 × ◯ Honda熊本
(第二) 九州三菱自動車 ◯ × エナジック
(第二) 西部ガス ◯ × 沖データコンピュータ教育学院
(5日目)
(第二)沖縄電力 ◯ × 九州三菱自動車
(第二)宮崎梅田学園 × ◯ 西部ガス
(6日目)
(第二) 沖縄電力 ◯ × 西部ガス
JR九州 × ◯ Honda熊本 →第一代表決定
(7日目)
(第二) 沖縄電力 × ◯ JR九州 →第二代表決定
というわけで、新谷くんシュミレーターは、今年の都市対抗野球九州地区予選の第一代表はHonda熊本、第二代表はJR九州という予想を叩きだしました。
また、次点候補として、沖縄電力と西部ガスを挙げさせて頂きます。従来は第三代表まであったため、予選敗退するには惜しいチームがあるのが現状です。*10
予選大会を勝ちあがれるチームの条件とは
今年の都市対抗野球大会九州地区予選を勝ちあがるチームをHonda熊本とJR九州と予想しましたが、最後に社会人野球において予選大会を勝ちあがるために必要な要因を個人的な意見ながら述べさせて頂きたいと思います。
それは、投手の層が厚いチームです。
社会人野球だけではなく、高校野球などにもいえることかもしれませんが全国大会で早々と敗退するチームの共通点として、エース1人が投手陣ならびにチームを引っ張っている点が挙げられると私は思います。
その場合、もし投手の調子が悪かったら…1回戦を勝利したものの次の試合までに投手の疲れがとれていなかったら…など1人の選手に頼りがちなチームには不安要素が後々増える傾向にあると思います。
今回は九州地区予選をピックアップさせてもらいましたが、Honda熊本は荒西投手というエースに加え、エース級の片山投手が投手陣に加わったこと。JR九州は豊富な投手陣が揃っていること。予選大会を勝ち上がれる要素が大きいと思います。
前述したとおり、西部ガスの投手陣が成長していけば、今後、全国大会出場の常連チームになる可能性も十分にあり得ると思います。
最後になりますが、地区予選大会はあくまでも通過点にすぎない。全国大会で勝つ!という気概のあるチームにこそ、都市対抗野球大会に行ってもらいたいとそう願っています。今週の金曜から北九州市で繰り広げられる熱戦、どのような展開が繰り広げられるか楽しみです。