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社会人野球日本選手権(2018年度)各日程の試合結果とハイライト

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http://www.jaba.or.jp/taikai/2018/syakaijin/pdf/44.pdf

11/1(木) 社会人野球日本選手権1日目(1回戦)

14:30 日本新薬(関西)vs王子(東海)

王子 000000010 I 1 H4 E1
新薬 00010200×I 3 H5 E0

王子先発は中内(関西学院大)、日本新薬先発は榎田(日本文理大)。4回裏、4番中(上武大)の内野ゴロ間に三塁走者生還で日本新薬が先制。さらに6回裏、またもや4番中(上武大)がチャンス時にセンターオーバーのタイムリー2塁打を放ち追加点。王子も8回裏に8番細川(中部大)のタイムリー2塁打で1点を返すも反撃はここまで。日本新薬が榎田(日本文理大)、小松(創価大)、岩本(九州共立大)と継投を駆使し1回戦突破。初日初戦から好カードとなったが全国大会常連チームに相応しい接戦となった。

18:00 大阪ガス(関西)vs鷺宮製作所(関東)

鷺宮 000020012 I 5 H8 E1
大ガ 000300021 I 6 H12 E2

今年度都市対抗野球大会ベスト8の鷺宮製作所と優勝の大阪ガスが1回戦から激突。鷺宮製作所先発は野口(仙台大)、大阪ガス先発は温水(九州産業大)のエース対決。先制は大阪ガス、4回裏に7番古川(立命館大)と8番小畑(青山学院大)の連続タイムリーで3点先制。しかし鷺宮製作所も5回表に新人の9番土谷(前橋育英高)と1番渡辺(早稲田大)の連続タイムリーで2点を返す。さらに8回表に4番橋本(城西大)がタイムリー2塁打を放ち鷺宮製作所が同点。その後、8回裏に大阪ガス代打松谷(筑波大)がタイムリー3塁打、9回表に鷺宮製作所も土壇場で1番渡辺(早稲田大)の強襲タイムリーゴロで同点とシーソーゲームを繰り広げる。しかし、大阪ガスが最終回に1死満塁から6番大谷(同志社大)が一塁線に強襲タイムリーを放ち大阪ガスが初戦突破。阪神タイガースドラフト1位指名の5番近本(関西学院大)も3安打を放つなどチーム全体の底力を見せた。鷺宮製作所も2回同点に追いつくも惜しい初戦敗退。

11/2(金) 社会人野球日本選手権2日目(1回戦)

11:00 西濃運輸(東海)vs信越硬式野球クラブ(甲信越)

信越 000000010 I 1 H5 E1
西濃 20000000× I 2 H3 E0

予選で企業チームを倒してきた長野県の強豪チームと岐阜県の大企業チームとの対戦。信越硬式野球クラブ先発は和田(専修大)、西濃運輸先発は堀田(大阪学院大)。西濃運輸が初回、5番三浦(富士大)のライトオーバータイムリーで2点先制。その後は両チーム投手の投げ合いが続く。信越硬式野球クラブもようやく8回表に9番萩島(城西大)のタイムリーでワンチャンスをものにするも反撃はここまで。西濃運輸堀田(大阪学院大)は完投勝ち。信越硬式野球クラブも和田(専修大)、増渕(東洋大)と好投したが1点が届かなかった。

14:30 東海理化(東海)vs室蘭シャークス(北海道)

理化 100000000003 I 4 H6 E0
室蘭 000000001000 I 1 H4 E2

東海理化先発は立野(中部大一高)、5年ぶりの全国大会出場となる室蘭シャークス先発は元ソフトバンクホークスの鈴木(山形中央高)。初回、東海理化が5番大谷(立命館大)のタイムリーで先制。その後は両チーム投手が要所をしめ引き締まった試合展開。室蘭シャークスも下川原(日本体育大)、元オリックスバファローズの佐藤(星槎道都大学)と好継投。試合は最終回の2死土壇場で3番田中(第一工大)がセンター前ヒット、中堅手が打球を逸らし同点に追いつく。試合は12回表に入り、今大会初のタイブレーク試合(0死12塁スタート)へ。しかし東海理化が5番大谷(立命館大)、6番安藤(愛知産業大)、7番鈴木(駒澤大)の連続タイムリーで一挙3点を取り、東海理化が東海地区の強さを見せつけた。室蘭シャークスはここ一番で1本が出ず初戦敗退。東海理化先発立野(中部大一高)は完投勝利、速球変化球と素晴らしい投球だった。

18:00 パナソニック(関西)vs NTT東日本(関東)

N東 000001000000 I 1 H5 E0
パナ 001000000001× I 2 H6 E2

昨年度の都市対抗野球大会優勝チームのNTT東日本が登場。NTT東日本先発は沼田(立正大)、パナソニック先発は榎本(佛教大)。3回裏、パナソニックは6番坂田(大阪商業大)のタイムリー2塁打で先制。6回表、NTT東日本も2番丸山(国士舘大)の犠牲フライで同点に追いつく。以降はNTT東日本の末永(帝京大)、大竹(関東学院大)、パナソニックエースの藤井(関西国際大)と両チームの投手が好投を続け、またもやタイブレークイニング突入へ。長期戦と思われたか12回裏にパナソニック9番横田(沖学園高-福岡大)がセンターオーバータイムリーを放ちサヨナラ勝ち。地元関西の強豪チームが接戦をモノにした。NTT東日本初戦敗退。一発勝負なのでどのチームが敗退するか分からないのが社会人野球の面白さ。

11/3(土) 社会人野球日本選手権3日目(1回戦)

11:00 三菱重工広島(中国)vs新日鐵住金鹿島(関東)

鹿島 011000000 I 2 H5 E0
広菱 000001000 I 1 H7 E1

新日鐵住金鹿島の先発はドラフト指名(DeNA横浜)された大貫(日本体育大)、三菱重工広島の先発は本間(専修大)。試合は序盤に新日鐵住金鹿島が7番佐藤竜(法政大)のタイムリー 3番堀越(東洋大)の送りバントからの相手内野の連携ミスで着実に加点。三菱重工広島も6回裏に2番市原(専修大)がスクイズで1点返す。しかしその後は大貫(日本体育大)に要所を抑えられそのまま試合終了。三菱重工広島も途中からエース鮫島(MSH医療専門学校)、ドラフト指名(ソフトバンクホークス)された杉山(駿河総合高)が登板し好投を披露するも1点に泣いた試合。新日鐵住金鹿島は久々の1回戦進出。

14:30 東芝(関東)vs三菱重工神戸高砂(関西)

神高 000200000 I 2 H9 E1
東芝 00100031× I 5 H9 E1

今年度の都市対抗野球大会準優勝チームの三菱重工神戸高砂が登場。三菱重工神戸高砂の先発は長年社会人野球の経験を積んだ守安(富士大)、東芝の先発は岡野(青山学院大)。試合は3回表、東芝が1番石川(東海大)が今大会第1号のソロホームランを放ち先制。その後すぐに三菱重工神戸高砂もコーチ兼選手の5番那賀(立教大)らのタイムリーで逆転。しかし、7回裏に代打のベテラン大河原(亜細亜大)が代打3ラン・タイムリーヒットと4打点の活躍で東芝が一気に勢いをつけてそのまま勝利をおさめた。三菱重工神戸高砂も最後まで応援の後押しが続くも痛い初戦敗退。

18:00 沖縄電力(九州)vsHonda鈴鹿(東海)

鈴鹿 000430012 I 10 H14 E0
沖電 001000000 I 1 H5 E1

東海地区の強豪チームHonda鈴鹿とと2年連続社会人野球日本選手権出場となる九州地区の沖縄電力が対戦。Honda鈴鹿の先発は平尾(同志社大)、沖縄電力の先発は伊波伸彰(中部商高-ビッグ開発ベースボールクラブ)。試合は沖縄電力が4番金城長靖(八重山商工高)がゲッツー崩れの間に1点を先制。3回までランナーを許さず守備陣も盛り立てる。しかし、4回表からHonda鈴鹿が怒涛の猛攻。松本桃太郎(仙台大)、柘植(高崎健康福祉大高崎高)、畔上(法政大)らのタイムリーなどで終盤まで攻撃を緩めず総計10点をとり沖縄電力に大差をつけ勝利。沖縄電力も6人の投手を中継し総力を出し切るも、強豪チームが集まる東海地区の壁は厚かった。

11/4(日) 社会人野球日本選手権4日目(1回戦)

14:30 JFE西日本(中国)vs宮崎梅田学園(九州)

鋼西 015000000 I 6 H7 E0
梅田 000000000 I 0 H3 E0

九州地区代表・宮崎梅田学園が初の全国大会出場。一方、中国地方代表・JFE西日本も久しぶりの全国大会出場。JFE西日本の先発は河野(鳴門高)、宮崎梅田学園の先発は古市(日南学園高-JFE東日本-関メディベースボール学院)。試合はJFE西日本が2回表に5番藤本(慶應義塾大)のレフト方向へのソロホームランで先制、3回表にランナーを貯めてから4番橋本(関西大)、7番三木(岡山商科大)のタイムリーで一挙5点。あわやコールド試合かと危ぶまれた試合だったが中盤から林(沖データコンピュータ教育学院)、松原(沖データコンピュータ教育学院)、園田(国士舘大)が無失点リレーを展開。味方の反撃を待つ。しかし、JFE西日本の河野より最後まで点を取ることができず3安打完封負け。全国大会勝利への壁は厚かった。応援も元選手達による編成などオリジナリティも見られたので今後のチームの地力向上に期待。

18:00 日本生命(関西)vs明治安田生命(関東)

明安 000010000 I 1 H4 E1
日生 010000003× I 4 H11 E0

生命保険会社同士の東西対決は一塁側三塁側内野席が埋まるほどの盛況ぶり。明治安田生命の先発は大久保(明治大)、日本生命の先発は都市対抗野球大会でも補強選手として大活躍した藤井(同志社大)。試合は2回裏に日本生命7番古川(愛知学院大)がタイムリー、5回表に明治安田生命9番新城(中央大)がタイムリーを打ち共に同点のまま最終回を迎える。接戦の展開でタイブレーク試合も予期されたが9回裏に日本生命が代打・高橋英嗣(東海大)のサヨナラ3ランが飛び出し試合終了。東西対決は地元西軍に軍配が上がった。明治安田生命の大久保(明治大)は最後まで投げ切るも一発に泣いた。

11/5(月) 社会人野球日本選手権5日目(1回戦)

11:00 JX-ENEOS(関東)vsJR東日本東北(東北)

東北 000000025 I 7 H10 E1
横灯 001000000 I 1 H4 E0

JR東日本東北先発は昨年度の社会人野球日本選手権で完全試合を達成した西村(桐蔭横浜大)、JX-EXEOS先発は大場(筑波大)。試合は3回裏に1番渡邉(国学院大)のゲッツー崩れの間にJX-EXEOSが先制。試合はそのまま終盤へ。しかし、8回表からJR東日本東北が反撃。9番森(国士舘大)のタイムリースリーベースで同点にすると、1番大保(星槎道都大)の内野ゴロ(フィルダースチョイス)間に得点し逆転に成功。9回表には代打で登場した安西(東洋大)が無死満塁から走者一掃のタイムリースリーベース、1番大保(星槎道都大)、代打の安田(仙台大)のタイムリーで一挙5点。そのままJR東日本東北が大差をつけての勝利となった。JX-EXEOSは途中からドラフト指名された左澤(横浜商科大学)が登板するも大量失点で援護できず。

14:30 カナフレックス(関西)vs三菱重工名古屋(東海)

名菱 040000100 I 5 H6 E0
カナ 300000000 I 3 H7 E0

三菱重工名古屋の先発は服部(日本体育大学)、カナフレックスの先発は宮城(拓殖大)。試合は1回表にカナフレックスが元プロ野球選手だった5番北川倫太郎(明徳義塾高-元東北楽天イーグルス)、6番山崎(大阪商業大)の連続タイムリーで3点先制。しかし、2回裏に三菱重工名古屋も8番三森(関東学院大)がタイムリー、5番山田(専修大)のバックスクリーン方向への特大スリーランで逆転するなど試合は序盤に動く。その後、試合は膠着状態のまま進むが7回表に三菱重工名古屋が2番秋利(スカジットバレー・カレッジーカリフォルニア州大ノースリッジ校)のタイムリーで追加点。試合はそのまま流れ三菱重工名古屋の勝利となった。カナフレックス投手陣も3回以降は宮城(東北福祉大)、山田(東北福祉大)が要所を締めるも援護がなかった。

18:00 大和高田クラブ(関西)vsJR四国(四国)

四国 000000000 I 0 H6 E1
大和 00000010× I 1 H4 E0

四国地方代表・JR四国とクラブ選手権を勝ち抜いた大和高田クラブとの対戦。JR四国先発は岡田律(流通経済大)、大和高田クラブ先発は松林(追手門学院大)。試合は両チームの投手陣が好投、打撃陣にあと一本が出ず膠着状態。しかし、7回裏に大和高田クラブ5番村上(国学院大)のタイムリーで先制。その後大和高田クラブは投手を山本竜(天理大)、米倉(近畿大)、吉田行(京都学園大)と投手を次々と登板させ、JR四国打線を翻弄。そのまま大和高田クラブが投手の完封リレーで1回戦突破。第33回社会人野球日本選手権から導入されたクラブチーム枠になるが、今年度の第44回社会人野球日本選手権で大和高田クラブが初のクラブチームとしての勝利をあげた。

11/6(火) 社会人野球日本選手権6日目(1回戦)

11:00 JR東海(東海)vsHonda(関東)

東海 001000400002 | 7 H11 E1
狭山 020003000001 | 6 H12 E0

東海地区・JR東海と関東地区・Hondaと二つの強豪チームが1回戦から激突。JR東海の先発は戸田(日田林工高)、Hondaの先発は東野(駒澤大)。試合は2回裏にHondaの6番佐藤竜(立教大)がセンター方向に2ランを放ち、先制。一方、JR東海も3回表に長曽我部(亜細亜大)がタイムリーで1点を返す。しかし、6回裏にHondaの4番山本瑛(慶應義塾大)がセンター前タイムリー、6番佐藤竜(立教大)がレフト前タイムリー、ドラフト指名(千葉ロッテマリーンズ)を受けた8番松田(中央大)が押し出し四球を選ぶなどで3点を追加。このまま勝負が決まるかと思われた。しかし、7回表にJR東海が怒濤の反撃。1番長曽我部(亜細亜大)のレフト前タイムリー、3番池田(明治大)の犠牲フライ、元プロ野球選手(中日)の中田亮二(亜細亜大)が右中間への2点タイムリーで一挙4点、同点に追いつく。その後、決着が着かずに12回表から適用されるタイブレークイニングに突入。先攻のJR東海が3番池田(明治大)のライト前2点タイムリーでリード。後攻のHondaも4番山本瑛(慶應義塾大)がセンター前タイムリーを放ち1点を返すも反撃はここまで。4時間30分の激闘をJR東海が制した。Hondaは今年度の都市対抗野球大会に引き続き、まさかの1回戦敗退。

14:30 トヨタ自動車(東海)vs新日鐵住金広畑(関西)

豊田 0110000000 | 2 H7 E0
広畑 0200000001× | 3 H10 E0

昨年度の社会人野球日本選手優勝チーム・トヨタ自動車が登場。トヨタ自動車の先発は川尻(玉野光南高−三菱ふそう川崎)、新日鐵住金広畑の先発は森本(九州共立大)。試合は2回表にトヨタ自動車が9番小河(中央大)のレフト前タイムリーで先制。しかしすぐに2回裏、新日鐵住金広畑が8番福井圭(姫路獨協大)のタイムリーとワイルドピッチと相手のミスで逆転。トヨタ自動車も3回表に6番西潟(桐蔭横浜大)の内野ゴロ間に1点を返し同点とする。試合はその後、トヨタ自動車は諏訪(亜細亜大)や嘉陽(亜細亜大)の継投。新日鐵住金広畑は途中からドラフト指名(東京ヤクルトスワローズ)を受けた坂本(日本文理大)が好投を披露し、この試合も延長戦に突入する。しかし試合はその後すぐに動いた。10回裏、新日鐵住金広畑が一死一三塁から5番佐々木(京都学園大)がトヨタ自動車小出(近畿大)からライト前タイムリーを放ち、サヨナラ勝ち。新日鐵住金広畑は昨年度の社会人野球日本選手権大会1回戦でJR東日本東北の西村(桐蔭横浜大)に完全試合を喰らい敗戦したが、今年度は大金星をおさめた。トヨタ自動車はHondaに引き続きまさかの初戦敗退。主戦力よりも若手を起用した戦略が裏目となった。

18:00 MHPS(関東)vsNTT西日本(関西)

N西 000000030003 | 6 H9 E1
三日 000003000000 | 3 H7 E2

NTT西日本の先発は萩原(吉備国際大)、MHPS(三菱日立パワーシステムズ)の先発はドラフト指名(ソフトバンクホークス)を受けた奥村(中津商高−三菱重工長崎)。試合は中盤まで両投手の好投で動かず。しかし、6回裏にMHPSが6番河野(日本経済大−三菱重工長崎)、8番平野(日本体育大−三菱重工長崎)のタイムリーで一挙3点を先制。しかし、8回表にNTT西日本も無死満塁から途中から出場の景山(東海大)のレフト前タイムリー、4番中西(亜細亜大)のライト前タイムリーで同点に追いつかれる。しかし、その後はお互い点を入れることができず、この日3回目の延長戦、そして2回目のタイブレークイニングに突入。12回表、NTT西日本3番日下部(大阪商業大)が二死二三塁からレフト方向へ3ランホームランで点差を大きく離す。これが決勝点となりNTT西日本が1回戦突破。MHPSは本多(福岡大−三菱重工長崎)が最後踏ん張ることができなかった。

11/7(水) 社会人野球日本選手権7日目(2回戦)

11:00 パナソニック(関西)vs日本新薬(関西)

新薬 100100020 | 4 H8 E0
パナ 000000010 | 1 H5 E1

この試合から2回戦が開始。日本新薬の先発は2試合続けて榎田(日本文理大)、パナソニックの先発はこちらも2試合続けて榎本(佛教大)。試合は1回表、日本新薬が4番中(上武大)の内野安打で先制。さらに4回表にも9番吉野(東亜大)がタイムリーで追加点。試合はその後膠着状態が続くも8回表に日本新薬8番千葉(東北福祉大)がダメ押しとなるライト方法へのタイムリーツーベースで追加点。パナソニックも途中交代した日本新薬小松(創価大)から代打田中(立教大)の内野ゴロ間に1点を返すもここまで。日本新薬が試合を優位に進め、ベスト8進出となった。日本新薬榎田(日本文理大)は7回被安打3無失点とエースとしての結果を存分に残した。

14:30 新日鐵住金鹿島(関東)vs西濃運輸(東海)

鹿島 000305204 | 14 H20 E0
西濃 000100221 | 6 H10 E0

新日鐵住金鹿島の先発は元プロ野球選手(阪神タイガース)の玉置(市立和歌山商高)、西濃運輸の先発は2試合続けて堀田(大阪学院大)。試合は3回裏まで無得点と投手戦になるかと思われたがその後試合が大きく動く。4回表、新日鐵住金鹿島が4番高畠(日本体育大)、7番佐藤竜(法政大)、8番片葦(八戸大)らのタイムリーで一挙3点先制。4回裏にパスボールの間に1点を返されるも、6回表に二死満塁から9番渡部(明治大)の右中間へのタイムリースリーベースで3点、さらに1番藤本(國學院大)と2番堀越(東洋大)のタイムリーでこの回5点。7回表にも加点、9回表にも2番堀越(東洋大)の左中間へのタイムリースリーベースなどで4点。計14得点をあげ勢いをつけた新日鐵住金鹿島がベスト8に進出。西濃運輸も1-10と9点差をつけられた7回裏から毎イニング得点と意地を見せるも二回戦敗退となった。ロースコアゲームが多い社会人野球だが、この試合は両チーム総計20得点、30安打と大味な試合となった。

18:00 東海理化(東海)vsJFE西日本(中国)

理化 000000000 | 0 H5 E1
鋼西 20100001× | 4 H5 E0

東海理化の先発は池田(拓殖大)、JFE西日本の先発は小倉(帝京大)。試合は1回裏、二死満塁から6番脇屋(立命館大)がタイムリー内野安打で2点先制。さらに3回裏に2番岡(駒澤大)がライト側へソロホームランを放ち追加点。その後、試合は膠着状態が続くも8回裏にJFE西日本が7番三木(岡山商科大のレフト前タイムリーでダメ押しとなる4点目。JFE西日本が小倉(帝京大)、中川(天理大)、小林(大阪学院大)の投手リレーで東海理化相手に完封。ベスト8進出となった。東海理化は先発池田(拓殖大)が試合を作れず、8回裏に前試合で完璧な投球を披露した立野(中部大一高)が登板するも失点するなど課題が残す試合となった。

11/8(木) 社会人野球日本選手権8日目(2回戦)

11:00 日本生命(関西)vsNTT西日本(関西)

日生 001301000 | 5 H10 E1
N西 000000000 | 0 H5 E0

日本生命先発は阿部(成美大)、NTT西日本の先発は浜崎(東日本国際大)。試合は3回表、日本生命3番原田(成美大)が押し出し四球を選び先制点。4回表には9番伊藤悠(近畿大)の内野ゴロ間、1番福富(慶應義塾大)のレフト前ポテンヒット、さらに3番原田(成美大)のライト前タイムリーで一挙に3点。NTT西日本を突き放す。さらに6回表にも再び3番原田(成美大)がタイムリーで5点目。試合は以降動かず、日本生命が盤石の強さを見せつけた試合となった。NTT西日本は前試合の0時過ぎまでの試合の疲れからか攻撃守備ともに細かいミスが出てしまい完敗。日本生命3番原田拓実(成美大)は2安打3打点2四球と大暴れ。

14:30 JR東日本東北(東北)vs三菱重工名古屋(東海)

名菱 002000000 | 2 H6 E0
東北 000000010 | 1 H10 E1

三菱重工名古屋先発はドラフト指名(中日ドラゴンズ)された勝野(土岐商高)、JR西日本東北は加藤(富士大)。試合は3回表、二死一塁から2番秋利(スカジットバレー・カレッジーカリフォルニア州大ノースリッジ校)のタイムリーツーベース、3番吉田承(関東学院大−日産自動車)のレフト前タイムリーで2点を先制。その後、三菱重工名古屋は勝野、JR東日本東北は途中交代で登板した月田(明治大)、岩佐(仙台大)が好投を続ける。JR東日本東北は8回裏にようやく6番薗部(東日本国際大)がライト前タイムリーで1点を返し、9回裏にもチャンスを作るも二塁走者がアウトカウントを間違え、打球フライ時に走塁、ダブルプレーをとられそのまま試合終了。三菱重工名古屋が勝野(土岐商高)の好投でベスト8進出。JR東日本東北は1回戦同様、逆転勝利の可能性もなった分、非常に悔しい試合となった。

18:00 大阪ガス(関西)vsHonda鈴鹿(東海)

鈴鹿 000001000002 | 3 H8 E0
大ガ 000100000000 | 1 H7 E0

Honda鈴鹿の先発は2試合続けて平尾(同志社大)、大阪ガスの先発も2試合続けて温水(九州産業大)、大阪ガスは4回裏に4番土井(法政大)の一発が飛びだし先制。しかし、Honda鈴鹿も6回表に畔上(法政大)のライト方向へのタイムリーツーベースで同点に追いつく。試合はその後動かず、今大会5度目のタイブレークイニングに突入。試合は12回表、代打で登場した西川(東洋大)がタイムリーを放ちこれが決勝点。Honda鈴鹿は後半から登板した瀧中(龍谷大)の好投が実を結び、ベスト8進出。今年度の都市対抗野球大会の覇者・大阪ガスを撃破した。

11/9(金) 社会人野球日本選手権9日目(2回戦・準々決勝)

11:00 東芝(関東)vsJR東海(東海)

東海 200000101 | 4 H13 E1
東芝 001040001× | 6 H10 E1

JR東海先発は川本(亜細亜大)、東芝の先発は2試合続けて岡野(青山学院大)。試合は1回表、元プロ野球選手(中日ドラゴンズ)のJR東海4番中田亮二(亜細亜大)がライトポール直撃の2ランホームランで先制。しかし3回裏、東芝も4番吉田(岡山理大付属高)のレフト前タイムリーで1点返す。さらに、5回裏にもJR東海のエラー、5番福山(駒澤大)が四球で押し出し、7番金子(九州共立大)の犠牲フライ、8番柴原(日本大)のセンター前タイムリーで一挙4点。JR東海を突き放す。しかし、7回表にJR東海も川瀬(福井工業大)がレフト前タイムリー、9回表に4番中田亮二(亜細亜大)のタイムリーツーベースで点を返すも反撃はここまで。東芝が試合展開をリードする形でベスト8進出となった。

14:30 新日鐵住金広畑(関西)vs大和高田クラブ(関西)

大和 000001000 | 1 H9 E1
広畑 00110002× | 4 H11 E0

JR四国を倒したクラブチーム代表の大和高田クラブが2回戦に登場。大和高田クラブの先発は2試合続けて松林(追手門学院大)、新日鐵住金広畑の先発は尾嶋(京都産業大)。試合は3回裏に5番飯田(奈良学園大)のタイムリー、4回裏に1番椎名(富士大)のツーベースで2点を先制。一方、大和高田クラブも6回裏に3番山本柊(天理大)のタイムリースリーベースが飛び出し1点を返す。そのまま1点差で最終回の攻撃を迎えたかったが、8回裏に3番大場(成美大)のタイムリーなどで新日鐵住金広畑が点差を広げ、そのまま試合終了、広畑がベスト8進出となった。大和高田クラブも試合には負けたが、終始チャンスを作るなどして関西の強豪チーム相手に9安打、接戦を展開するなどクラブチームとしての意地を見せた。来年度の社会人野球日本選手権出場にも期待がかかるところである。

18:00 日本新薬(関西)vs新日鐵住金鹿島(関東)

鹿島 000002000 I 2 H4 E0
新薬 100000000 I 1 H10 E0

新日鐵住金鹿島の先発はドラフト指名(DeNAベイスターズ)された大貫(日本体育大)が今大会2度目の先発。日本新薬の先発は西川(立命館大)。試合は1回裏、日本新薬が3番久保田(國學院大)のタイムリーヒットで先制。その後、両チーム投手の要所をしめた投球で試合は動かず。しかし、6回表に新日鐵住金鹿島が2番堀越(東洋大)の2点タイムリーで逆転に成功。日本新薬は2番手岩本(九州共立大)に交代しこちらも要所を締めた投球を披露。その後試合は動かず新日鐵住金鹿島がロースコアの接戦をモノにし、今大会一番乗りのベスト4で明後日のJFE西日本と日本生命の勝者と対戦する。新日鐵住金鹿島の大貫(日本体育大)は散発10安打を打たれなながらも意地の1失点完投勝利。

11/10(土) 社会人野球日本選手権10日目(準々決勝)

11:00 JFE西日本(中国)vs日本生命(関西)

鋼西 003010000 I 4 H8 E0
日生 000000000 I 0 H8 E1

本日は準々決勝が3試合開催。JFE西日本の先発は河野(鳴門高)で今大会2度目の先発。日本生命の先発は藤井(立命館大)でこちらも今大会2度目の先発。試合は3回表、5番藤本(慶応義塾大)のサードゴロを日本生命の原田(立正大)が後ろに逸らしてしまいJFE西日本が2点先制。さらに6番脇屋(立命館大)がライト前タイムリーで追加点。さらに5回表に7番三木(岡山商科大)がレフト前タイムリーを放ち、関西の強豪チーム日本生命を引き離す展開に。日本生命も藤井(立命館大)から高橋拓(桐蔭横浜大)、清水(中京大)と継投しそれ以上は点を許さなかったが、JFE西日本の河野(鳴門高)が散発8安打を浴びながらも得点を許さず、2試合連続となる完封勝利。JFE西日本が相手の隙を見逃さず、明日の準決勝に駒を進めた。日本生命は痛い敗戦となってしまった。

14:30 三菱重工名古屋(東海)vsHonda鈴鹿(東海)

鈴鹿 100000001 I 2 H6 E0
名菱 02101010× I 5 H12 E1

東海地区同士の対決。Honda鈴鹿の先発は松本竜(智辯学園高)、三菱重工名古屋は服部(日本体育大)で今大会2度目の先発。試合はHonda鈴鹿が1回裏、5番柘植(高崎健康福祉大高崎高)がレフト方向へ犠牲フライを放ち先制。しかし、2回裏に三菱重工名古屋の2番秋利(スカジットバレー・カレッジーカリフォルニア州大ノースリッジ校)が右中間にタイムリーツーベースを放ち逆転に成功すると、3回裏にも9番小木曽(國學院大)がレフト方向へ犠牲フライを放ち追加点。さらに5回裏にも一死一三塁で8番三森(関東学院大)がスクイズ成功。7回裏にも7番小栁(日本体育大)がレフト前タイムリーを放ち、三菱重工名古屋が確実に点を重ねていく。Honda鈴鹿もようやく最終回の9回表、二死一二塁で代打で登場した上野(立教大)がセンター前タイムリーで1点を返すが反撃もここまで。三菱重工名古屋が優位に試合を進め、明日の準決勝に駒を進めた。先発の服部(日本体育大)は完投勝利。Honda鈴鹿も竹内(早稲田大)、瀧中(龍谷大)など後続の投手が踏ん張るも報われず。

18:00 東芝(関東)vs新日鐵住金広畑(関西)

東芝 005000000 I 5 H8 E0
広畑 000000030 I 3 H8 E0

準々決勝最後の試合。東芝の先発は宮川(上武大)、新日鐵住金広畑の先発は森(日本文理大)。試合は3回表に東芝が一死満塁から2番小川(上武大)のライト前タイムリー、その直後3番松本(立教大)がライト方向へ満塁弾を放ち一挙5点を先制。その後、新日鐵住金広畑は投手を森本(九州共立大)、宮田(姫路南高)と交代し味方の反撃を待つ。8回裏、ようやく好投を続けていた宮川(上武大)から1番椎名(富士大)がタイムリーツーベース、2番木戸地(大阪体育大)の内野ゴロ間、3番大場(成美大)のタイムリーで3点を返す。しかし、東芝のビッグイニングの5点の壁は厚く、東芝が勝利。準決勝へと駒を進めた。地元関西の期待を背負った新日鐵住金広畑はベスト8で今大会を終えた。

11/11(日) 社会人野球日本選手権11日目(準決勝)

13:00 新日鐵住金鹿島(関東)vsJFE西日本(中国)

鹿島 020000000 I 2 H4 E2
鋼西 21000100× I 4 H13 E0

新日鐵住金鹿島の先発は元プロ野球選手(DeNAベイスターズ)の伊藤拓郎(帝京高)、JFE西日本の先発は小倉(帝京大)。試合は1回裏にJFE西日本が5番藤本(慶應義塾大)のタイムリー、6番脇屋(立命館大)の内野安打で先制する。しかし、2回表に新日鐵住金鹿島も走者を出し、8番片葦(八戸大)のタイムリー、9番渡部(明治大)の意表を突いたスクイズが決まり同点に追いつく。しかし、2回裏にすぐさまJFE西日本も2番岡(駒澤大)のポテンヒットがタイムリーとなり勝ち越し。中盤は途中から交代した新日鐵住金鹿島の能間(東洋大)、JFE西日本の中川(天理大)が好投を披露し互いに無得点。しかし、後半の6回裏に途中交代で好投を続けていた新日鐵住金鹿島の飯田(東洋大)からJFE西日本7番三木(岡山商科大)のレフト前タイムリーを放ちこれが決め手となった。JFE西日本が明日の決勝戦に駒を進める。

16:30 三菱重工名古屋(東海)or 東芝(関東)

名菱 012101000 I 5 H6 E0
東芝 000000000 I 0 H6 E4

三菱重工名古屋の先発はドラフト指名(中日ドラゴンズ)から指名を受けた勝野(土岐商高)で今大会2度目の先発。東芝の先発は加嶋。三菱重工名古屋は2回裏7番小栁(日本体育大)のタイムリーで先制。その後、3回表4回表と東芝の内野陣が失策を連発してしまい、三菱重工名古屋を助けてしまう形となる。さらに6回表にはまたもや7番小栁(日本体育大)がレフト方向にソロホームランを放つ。東芝も反撃したいところだったが三菱重工名古屋の勝野(土岐商高)相手に要所をしめられ最後まで得点することはできなかった。三菱重工名古屋が決勝に進み、勝野(土岐商高)は完封勝ち。東芝は途中からエース岡野(青山学院大)が登板し好投を続ける援護点がなかった。

11/12(月) 社会人野球日本選手権12日目(決勝)

18:00 JFE西日本(中国)vs三菱重工名古屋(東海)

名菱 0010000000001 | 2 H9 E1
鋼西 1000000000000 | 1 H9 E0

いよいよ12日間にわたり繰り広げられた第44回社会人野球日本選手権も終焉を迎える。三菱重工名古屋の先発は西納(富山大)、今大会初先発。JFE西日本の先発はチームを決勝まで引っ張ってきた河野(鳴門高)、今大会3度目の先発。試合はいきなり1回裏、JFE西日本の2番岡(駒澤大)に一発が飛び出し先制。三菱重工名古屋も河野(鳴門高)の伸びのある速球と緩急をつけた変化球に苦しむも、2番秋利(スカジットバレー・カレッジーカリフォルニア州大ノースリッジ校)がタイムリーヒットを放ち同点。その後は、JFE西日本が再三チャンスを作るも三菱重工名古屋の守備陣が点をとらせまいと必死に守り抜く展開に。三菱重工名古屋の投手陣も6回以降、服部(日本体育大)、エース勝野(土岐商高)、萩原(愛知学院大)と今大会好投を続けてきた投手陣が踏ん張る。一方、JFE西日本も延長に入ると、谷中(駒澤大)、中川(天理大)、元プロ野球選手(DeNA)の小林(大阪学院大)と投手陣をフル活用。試合は長い時間、膠着状態が続き、あわやタイブレーク(決勝は5時間経過が条件)イニングに突入するかと思われた。しかし、13回表に三菱重工名古屋の5番山田敬(東北福祉大)が値千金となるタイムリーヒットを放ち、これが決勝点となる。4時間16分の激闘を制した三菱重工名古屋社会人野球日本選手権初優勝という結果に終わった。

第44回社会人野球日本選手権の結果および表彰

《優勝》三菱重工名古屋(東海)
《準優勝》JFE西日本(中国)
《ベスト4》新日鐵住金鹿島(関東)・東芝(関東)
《ベスト8》日本新薬(関西)・日本生命(関西)・Honda鈴鹿(東海)・新日鐵住金広畑(関西)

《最高殊勲選手賞》勝野昌慶(三菱重工名古屋)
《敢闘賞》河野竜生(JFE西日本)
《打撃賞》小栁卓也(三菱重工名古屋)・三木大知(JFE西日本) ※両選手とも17打席14打数6安打 打率:429
《特別賞》大和高田クラブ(関西) ※全日本クラブ野球選手権大会優勝枠で出場したチームとして初勝利、また大和高田市民と一体となった応援で大会を盛り上げた。

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