読売巨人軍の丸佳浩を救いたい
佳浩。
佳浩。
丸佳浩。
お前どうしちゃったんだよ、本当に読売巨人ジャイアンツに入団しちゃうのかよ。
俺、お前の気持わかる。金と名声が欲しかったんだろ?
5年35億、すごい大型契約だよな。千葉ロッテマリーンズの6年30億、広島東洋カープの4年17億よりも遥かに破格な条件だよな。家族も未来永劫安定した生活が送れるし、順分満帆だもんな。
でも、俺にはお前の未来のことが分かる。数年後の丸佳浩の悲痛な叫びが聴こえてくるんだ。
こんな記事を読んで自分を肯定している場合じゃないんだよ、佳浩。
今こそ読売巨人軍の大先輩・杉内俊哉の言葉を思い出せ
かつてソフトバンクホークスからFA宣言で読売巨人ジャイアンツに入ってきた杉内俊哉って選手がいたよな。彼の言った言葉を覚えているか佳浩?
「携帯電話会社と同じですよ、新規の人には優しくて既存の人はそのまま」
この言葉、俺には今でもすごい頭の中に残ってるんだ佳浩。大手のソフトバンクに対して痛烈な皮肉を言い残して彼は巨人に入った。広島東洋カープに新規も既存もないけどさ。でも杉内俊哉は肝心な事を忘れていたんだ。
新規の携帯電話もいずれは既存のものになるって。
俺さ、読売巨人軍ってAppleの世界と同じもんだと思っているんだ、佳浩。Appleが新しい製品や機種を出しているように、読売巨人軍にもどんどん良い選手が入ってくる。特に今年の読売巨人軍は一般大衆から金満球団と揶揄されることをものともせずに、選手の補強に身を乗り出している。本当にすごいよな、読売巨人軍。もしかしたら今年はゆうゆうとセリーグ優勝、日本一を簡単に掴みとれるかもしれないよな。
でもさ、当人である杉内俊哉はどうなったと思う?
杉内俊哉は引退した、読売巨人軍で華々しくな。しかし、読売巨人軍に入ってからは怪我に泣かされた選手人生だったと思う。それでも4年間で39勝はすごいよな。
でもさ、俺は思うんだ。杉内俊哉は通算勝利142勝で終わるような投手じゃなかったって。古巣のソフトバンクでそのまま投げていれば、もっと選手寿命も長く、勝利数も伸ばせたんじゃなかったのかって。
読売巨人軍に入ってきた選手達の成績をみてくれ
もちろん読売巨人軍に入っていた大型選手はまだまだ他にもいる。直近でいうと、北海道日本ハムファイターズの陽岱鋼や吉川光夫、埼玉西部ライオンズから来た野上亮磨がいるな。奴らの成績もまぁ大したものだよ。
《陽岱鋼》
読売巨人軍の2年間で約650打席立って149安打、19本塁打70打点。まぁ非難はできない成績だよな。
《吉川光夫》
こいつも読売巨人軍で2年間、34登板で7勝10敗。正直いうとファンはもっと良い成績を求めていただろうな。
《野上亮磨》
こいつは読売巨人軍で1年を終え、4勝4敗、防御率は4.79か。うん、まぁ…アレだな。
さっきは言葉控えめに「まぁ大した成績」と言ったが、前言撤回させてくれ。
俺には彼らが以前の場所にいた方がもっと輝いていたと思うんだ。
金と名声を求めた結果、失われた紳士たれのマインド
さっき挙げた選手はまだいい。だが、今回の記事で伝えたかったのはそのような中途半端な内容と成績じゃないんだ。次に紹介するDeNAベイスターズから移籍してきた山口俊と福岡ソフトバンクホークスから移籍してきた森福允彦に関する記事を見て欲しい。
まずは山口俊からだ。この男は3年契約で7億円の大金を手に入れた。もうこの時点で今後の生活に困ることはなかっただろう。しかし、野球選手としてはどうだった?確かにこの事件の後に山口俊は見事に復帰した。先発登板でノーヒットノーランという大記録も残したよ。しかし、俺はこの事件を忘れてはいない。横浜時代は制球に苦しむ度に観客から「どすこいどすこいどすこーい!」と野次られていたよな。でもな、そんな愛嬌ある山口俊の方がより野球を楽しんでいた気がするよ。
次に森福允彦だ。こいつに至っては二軍でくすぶり続け、あげくの果てには中堅投手として若手捕手を育ているという役目も放棄しているように見えてしまった。かつての優しい眼差しをしていた、福岡天神で一般人に声を掛けられても愛想良く対応していた森福允彦はもう読売巨人軍にはいない。完全に迷走してしまっている。そこにあの『ハイタッチ事件』ときた。
仮にも希望を背負い羨望の眼差しを向けられるプロ野球選手と触れられる機会なのに、近くに寄る者は誰もいなかったよな。あまつさえ自チームのファンさえも。『オフ会0人』で有名となったあの某Youtuber(一般人)がハイタッチ会を催したら今なら100人は来るだろうな。かつての輝きは今では影を潜めてしまったんだ。
丸佳浩に伝えたいこと
前置きがながくなってしまったな、佳浩。でもお前が選んだ選択肢は何も間違ってはいない。スター達がたくさんいる読売巨人ジャイアンツでプレーができる、素晴らしいことだ。
しかしな俺は思うんだ、佳浩。隣の芝生は青かったってことに。元あった居場所がどれだけ恵まれた環境だったかって。もしかしたら、先に読売巨人軍に入った選手達みたいな野球人生を歩んでしまわないかって。
https://news.nifty.com/article/item/neta/12189-20161903607/news.nifty.com
そしてなによりな。以前のホーム・広島に拠点を置くもみじ銀行、そして地元の温かい広島東洋カープのファン達の声援がそのままお前のもとに届くことはないんだよ、佳浩。
だがな、そんなお前に提案がある。もし、読売巨人軍でありのままのプレーができなくなった時は、是非この助言を聞いてほしい。
栃木県の社会人野球チーム・エイジェック(AGEKKE)に来ないか?
プロ野球界とはずっとかけ離れた世界だと思うが、今関東で一番伸びしろのあるチームだと俺は思っている。プロ野球選手として貰えるお金と比較すると雀の涙だと思うがここは人材派遣会社が運営している野球チームだ。社会の中で生きていると実感しながら野球をすることができる。もちろん、すぐにとは言わない。読売巨人軍からたんまりお金をもらってから来ればいい。
以前、広島東洋カープで同僚だった梵英心もお前が来てくれることを心待ちにしていると思う。もう一度、地域から野球を発信してみないか佳浩。
佳浩、お前の返事待ってる。