福岡市のオフィス街にひっそりとあった角打ちで飲んできた話
サラリーマン諸君、仕事が終わった後にこう思ったことはないだろうか?
『人の金で旨い酒が飲みたい!!!』
『家に帰る前にサクッと飲みに行けるような場所はないかなぁ』
そのような思いを丁度叶えてくれる居場所、それが『角打ち』だと思う。
今回は、私が住んでいる街・福岡市で以前から気になっている『角打ち』にフラッと立ち寄った時のお話。
福岡市の角打ちを紹介しよう
福岡市限定になり申し訳ないが、私の知っている『角打ち』は二つある。
『酒処 ひろ』
ここの角打ちは『THE・角打ち』といった感じ。中に入ると、ギャンブルが好きそうなおじちゃん達が思い思いの舟券の予想を語ったり、賑やかに飲んだりしている。そう、ここは福岡競艇開催日限定で開かれるお店なのである。もし、福岡市に用があって来た方で、福岡競艇が開催されている日と被っている方がいたら是非寄って欲しい。また、頃合いを見て、ここの角打ちの紹介をしたいが、店の中には200円を入れたら福岡の地酒がジョボボボと出てくる魔法の機械がある。是非、体感してほしい。
『角屋』
こちらは福岡市の中心街・天神(てんじん)を拠点とするお店。初見だとちょっと分かりにくいかもしれない。ここのお店は一般大衆向けで、お店に入ると立ちんぼで飲めるスペースがあり、階段を下りて地下に向かうと、座って飲むこともできる。こちらには券売機があり、事前に購入する必要がある。サラリーマンが仕事帰りに飲むには打ってつけである。
今回行ってきた『長酒店立ち呑みコーナー』はなんと赤坂に
私の職場から天神までは歩ける距離なので『角屋でもいいかな…』という気持ちになったが、実は以前から気になる『角打ち』があったので、今日こそはそこに行こうと思い立ち、その場所に向かった。
福岡市・赤坂は、オフィスやマンションがたくさんあるエリアである。天神エリアからは徒歩でも行ける場所でもあり、私が現在住んでいる場所である。
最初、この看板を見た時に『まさかこの付近に角打ちが…』と思い、退勤時に奥を除くと、確かに角打ちエリアが存在する。ちなみに手前側ではタバコが販売されており、電子タバコやシガーも購入することができる。
正直に言うと、ここの角打ちエリアはこじんまりとしており、アットホーム感はあるものの、一人で来るとなると、ややアウェイ感も感じる。しかし、今回は勇気を出して入ってみよう。
奥に進むと、見えて来た角打ちゾーン。年配のサラリーマンが結構いる。左手と右手には様々な酒の種類があり、各々が店員に一声掛けながら自由に取り出して行く。さて、意を決して一番奥のカウンターに向かう。
カウンターの真上には様々な料理のお品書きが書かれてあるが、どれも200~
300円程度。即席で作れるものだから、当然といえば当然であるが、私も迷い迷い注文し、飲みたいと思うお酒を取り出してみた。
・新潟の地酒『魚沼』
・コンビニでも帰る角ハイボール
・餃子
・板わさ
代金を店員に聞こうとすると、横にいた年配のサラリーマンが「ここは最後にまとめて払うんだよ。」と優しく教えてくれた。タバコは外で吸うのかと聞くと、スッと灰皿を取り出し差し出す店員。カウンターではテレビを観ることができ、丁度、ソフトバンクホークスと西武の試合が始まろうとしていた。
たまにはこんな晩もいいじゃないか、貴方も『角打ち』しませんか
数十分を使い、ちまちまと飲み食いする。周囲のサラリーマンやお爺さんも皆、各々楽しく飲んでいる。「そろそろ帰るか…」と店員に値段を聞くと「1,450円」との返事。そこそこの値段だが、これが不思議で、現地では案外安く感じてしまうのである。
『結構、酔っぱらってしまった…』
ずっと立ちっぱなしで飲んでいたからだろうか、酒のまわりが早い気がする。酒には強いはずだが、すぐに酔っぱらってしまった。『角打ち』という場所が醸し出す雰囲気が、より酔いやすくしてしまったのかもしれない。
その日の夜は、お風呂に入った後にすぐに寝てしまい、翌朝スッキリとした目覚めで通勤できたのだった。
たまにはオチもなくていいじゃん(いいじゃん)。